Month1月 2014

留置所・拘置所は生活保護施設ではない!!楽な場所ではない!

老後1人で世話をしてくれる人がいない、子供や孫が会いに来てくれない、結婚できない、離婚されて相手がいなくなった、誕生日に一人で過ごしたくない、年末年始に一人は嫌だ、仕事に行きたくない(働きたくない)、お金がなくて生活できない、ご飯を食べたいなどなど、淋しかったり、嫌な事があったり、困る事も生きていればたくさんあるでしょう。

最初は我慢したりして乗り越えるでしょうけれども、積もり積もった時、どうしようもなくなってしまう事もありますよね。心が弱い人になると、死んでしまいたいと考える事も多いです。でも、死にたくない、死ぬのが怖いと思い留まる事も多いですよね。それで正解です。でも、生きているとやっぱり辛くて苦しくて…。こんな心の叫びが犯罪になってしまう事は意外に少なくありません。

留置所・拘置所・刑務所に拘束されるようになると、3食しっかりご飯を食べる事ができます。寒い季節は暖かくはないですが布団で寝る事もできます。雑居房なら話相手もいます。独居房だったとしてもお世話をしてくれる人がいて、ずっと1人で誰とも関わらないわけではありません。仕事もしなくていいです。(刑務所では働かなければいけません。)

淋しさや苦しみから逃げる為に、わざと犯罪を犯す人も増えていると言います。特にホームレスになってしまった人やお年寄りに多いそうです。普通に生活をするよりも、留置所・拘置所・刑務所の方が楽だと思っているからです。実際に、淋しさや苦しみからは逃げれるかもしれません。楽になれるかもしれません。

私は過去に旦那と大喧嘩をした時、ちょっと警察沙汰になった事があります。離婚したいけれども離婚して1人になる勇気はなかったんですね。死ぬ勇気もありませんでした。警察の人に保護されたものの、刑務所には入れてくれませんでした。「誰かを殺せば入れる?」と聞いたんです。すると「お前は刑務所よりも、今の生活をしっかり頑張る方が罰になる。刑務所で楽しようなんて甘い。」と言われてしまいました。理解できる人には、この言葉の意味が分かるでしょう。刑務所って場合によっては罰にならないんです。更生にならないんです。もちろん、刑務所で更生する人もたくさんいますよ。

今の生活から逃げて楽をする事は一時的な気の安らぎでしかありません。すぐに外に出たいと後悔する事になる人も多いでしょう。最低限の生活は保障してもらえますが、それ以外は厳しいところです。今の生活よりも思い通りにいかない事もたくさんあります。というより、思い通りにいかない事ばっかりです。時には薬物の使い方、窃盗の仕方、人の殺し方などなど、知りたくもない情報を知ってしまう事もあります。平気でこのような犯罪をしている人もいる環境に行くのですから。私はやっぱり外で生きたいと思い直しましたよ。

留置所・拘置所・刑務所は生活保護施設ではありません。淋しい、辛いなど、自分勝手な感情だけで犯罪をして拘束されようなんて考えは捨てましょう。そんな事をしても何も解決しないんですよ。もっと人間として落ちていくだけです。小さな幸せでもいいので見つけてみてください。きっと、拘束される生活より幸せなはずです。

お世話をしてくれる看守は厳しいの?看守も警察官なの?

みなさん、TVドラマや映画で刑務所の中の様子を見た事はありませんか?受刑者の面倒を見ている人、指示を出す人を“看守”と言うのですが、TVで見る限り、この看守さんはとっても厳しですよね。偉そうというか、怖いというか…。牢屋の外に並べたり、むちゃくちゃ綺麗に並んで歩かせたり、大きな声で返事させたり。TVで見る感じでは看守と受刑者の上下関係が凄いように見えます。

さて、この看守ですが、刑務所だけでなく、留置所でにも拘置所にもいます。やっぱりTVのように厳しいのでしょうか?看守って誰がやっているのかも気になりますよね。やっぱり警察官なのでしょうか?実際に拘束された人に聞いてみました。

まず、誰が看守をしているのかですが、留置所は警察の管轄なので、看守も警察官です。と言っても、逮捕してきた警察官とは別の人です。警察にも様々な部署があり、大きく分けると外と中の仕事があります。看守は中のお仕事ですね。拘置所・刑務所になると警察の管轄ではなくなるので警察官はいません。ここでは刑務官が看守になります。刑務官は誰でも資格を取る事が可能です。資格も比較的簡単で、誰でも看守になる事ができます。

看守って大変なお仕事なんですよ。単にお世話をしているだけではありませんよね。ちょっとした万引き犯から強盗殺人犯まで、様々な人の対応をしなければいけないんです。捕まった後は大人しく過ごす人が多いですが、全ての人がそうではありません。捕まった後も、拘束されている場所でまだ事件を起こす気なの?というくらいに暴れる人だっているんです。どんな人にも、どんな場合にも、しっかり対応できないといけないんです。きっと厳しい研修とかあるんでしょうね。

つまり、厳しさがなければやっていけない仕事でもあるんです。厳しかったり、怖かったりしなかったら、反省してない人は自由になってしまうでしょう。とは言っても、みなさんがTVで見たり、想像をしているような厳しさはないようです。何かした時は別ですよ。めっちゃ怖いそうです。でも、普通に常識を持って生活していたら怖いとか厳しいと思う事もないくらいで、逆に優しいみたいですよ。

例えば点呼を取る時や、挨拶を礼儀正しくしていれば、後は適度にダラダラしていても大丈夫だとか。点呼の時に寝ていたり、ダラダラしてたら注意されるようです。点呼時は正座して返事しないといけないなど、所々は少し厳しめな決まりがあるようですが、それさえしっかりしていればOKです。

取り調べに行く時も「頑張ってね~。」と言ってくれたり、励ましてくれたりもするそうです。時間がある時には相談にのってくれたり、世間話もしてくれるそうですよ。留置所の警察官の看守であっても、何で逮捕されたかは知っていますが、詳しい内容は知りません。また、留置所内での生活と事件は関係ないです。あくまでも留置所で身を預かっているというだけなので、事件についてイジメてきたり、避けたりする事もありません。

基本的にはお風呂とかもあるので、女性の拘束者には女性の看守、男性には男性の看守です。たまに女性のところに男性の看守のお偉いさんとかが様子を見に来たりするらしいのですが、その方もとっても優しかったそうです。拘束場所は男性と女性と別れているのですが、どちらかと言えば男性の方が多少は厳しめみたいですね。場合によっては厳しい事も多いかもしれませんが、ここで生活するのが苦になるような事はないようです。

留置所から拘置所、拘置所から刑務所へ移るタイミングはいつ?

何か悪い事をしてしまった時、それが見つかったら警察に捕まってしまいます。悪い事をしたからすぐに刑務所に入るのかと言えばそうではなく、刑務所に行かなくても良い罪もたくさんあります。警察に見つかって捕まる~刑務所までの過程に留置所と拘置所があるわけですが、それぞれ、どのタイミングで移動する事になるのでしょうか?

まず、明らかに目の前で人を殺した、真っ裸で走ってたなど、あからさまな事件でない限り、その場で逮捕する事はありません。逮捕されるタイミングは、何らかの疑いを掛けられており、事前に調べられたものが固まった場合か、任意同行で取り調べをして固まった場合です。なのであからさまでない限り、まずは警察署へ任意同行をして話を聞かれるだけになります。まずは警察署です。

警察署での拘束は最大で72時間までと決まっています。3日ですね。この時間内に逮捕状を発行する事ができなければ、1度、釈放しなくてはいけません。そこまで証拠も固まっていない、容疑も認めていないとなると、3日もなる前に1度釈放して、調べ直す事が多いので、この時点で3日過ぎる事はあんまりないと思います。ここで自白したり証拠が固まり、逮捕状が出ると逮捕になります。

逮捕されると、さっそく留置所へ移動します。留置所に移動するタイミングはココです。留置所は警察の管轄なので、ここで生活をしてもらいながら、取り調べをどんどん進めていきます。逮捕されたら刑務所確定ではありません。次は逮捕した罪に関して起訴するかしないかを決めなければいけません。起訴するかどうかを決めるには、もっと詳しい取り調べが必要になります。留置所での拘束期間(取り調べをしても良い期間)は10日間です。しかし、事件によっては10日では調べ切る事ができない事も多いです。そんな時は更に10日間延長する事ができます。最大で20日間の間に調べを終え、起訴するかどうかを決めなければいけません。起訴か不起訴かを決めるのは検察官です。

留置所での起訴が決まると、一応、警察の仕事は終わりです。不起訴なら釈放されます。起訴されると次は裁判が待っています。裁判では逮捕・起訴された罪に対して、刑務所に入れる必要があるかどうかを決めます。起訴から裁判までは1か月以上の期間が空きます。ですが、もう警察の管轄に置いておく必要もないので拘置所へ移動する事になります。拘置所へ移動するタイミングは起訴が決定したココです。

刑務官のいる拘置所で裁判までの日を過ごし、裁判を受け、判決を待ちます。判決で無罪であったり、有罪であっても罰金刑や執行猶予がつけば釈放されます。実刑判決(刑務所行き)が出れば刑務所へ移動します。刑務所に行くタイミングはココです。あとは、実刑判決で出た年数を刑務所で過ごしきれば釈放されます。

複雑な事件や、なかなか自供しない事件の場合には、逮捕しようと警察が目を付けた時から刑務所へ入れられるまでは、1年以上もかかる事も少なくありません。なんなら裁判だけで数年とかもあります。本当に無罪な事で捕まってしまった時なんて可哀想ですよね。

ちなみに、移動先の部屋が空いていななどという事があれば、そのままそこに留まる事もあります。例えば、拘置所の部屋が空いていなければ、最大の20日間を過ぎても留置所で生活をします。空き次第に移動します。そうそう、移動時には手錠をつけるんですよ。移動時以外には手錠はつけないそうです。

犯罪者ってみんな弁護士がいる!?犯罪者はみんな金持ちなの?

よくTVの裁判の結果の報道などで「弁護人が…」とかよく聞きませんか?例えば殺人などの重い罪であっても、弁護人が「被害者にも非がある」的な事や「被告人は精神的に…」などと精神鑑定を促すような発言をしたり。被告人の弁護をするわけですから、どんなに重い罪でも少しでも刑を軽くするように弁護するんですよね。大きな事件になると弁護士が本人の代わりに会見をしたり、取材に答える事も多いですよね。みんな弁護士を雇っているようですが、犯罪者はみんなお金持ちなのでしょうか?

どんな小さな罪であっても、逮捕されて留置所に拘束される事になれば、なんと全員に弁護士が付くんです。みなさん、何か揉め事などがあって、「弁護士が間に入ってくれたらなぁ。」って思う事はありませんか?でも、弁護士を間に入れるには弁護士を雇わなければいけません。そんなに安いものではなく、内容によっては何十万円も必要であり、また成功報酬など依頼料や雇い料とは別に報酬を支払わなければいけないケースも多いです。結局、お金の問題で弁護士を諦める事も多いでしょう。

全員に弁護士が付くとなれば、気になるのが弁護士費用ですよね。犯罪者は誰もがお金持ちなの?と思ってしまうのも無理はないでしょう。ですが、どちらかと言えば犯罪者はお金持ちでない事の方が多いかと思います。弁護士を雇うなんて無理な人も多いです。弁護士どころか、留置所で使うシャンプーを買う事もままならない人もいます。このような弁護士を雇うお金がない人も、なんなら1円も払えない人にでも、必ず全員に弁護士は付きます。

弁護士には国選と私選の2種類があります。国選は国がお金を払ってくれます。私選は自分でお金を払って雇います。留置所に拘束された人には国選の弁護士がつくのです。なので、弁護士費用は国が負担してくれ、お金がなくても弁護士を雇う事ができるのです。

ただし、国選の弁護士は私選の弁護士に比べて、貰えるお金はグ~ンと少なくなります。例えば、無罪を主張するものの信じてもらえず、弁護士に協力してもらい、裁判で無事に無罪になったとします。すると、無罪にしてくれた弁護士に対して成功報酬が発生します。しかし、国選の場合は、いかなる場合にも成功報酬は発生しません。

つまり、国選の弁護士は安い雇い料で弁護する事になるんです。ボランティア感覚であったり、単に自分の実績を稼ぐ為に国選を受けている弁護士も多いと言います。なので、あんまり動いてくれなかったり、希望を聞いてくれなかったりという事も多いそうです。結局、私選の弁護士を雇うしかない状況になってしまう人も多いそうですね。

もちろん、国選であっても私選の時と変わらないくらいに親身になって相談に乗ってくれたり、動いてくれるイイ弁護士もたくさんいます。ただ、国選の場合は自分で弁護士を選ぶ事はできません。合わない人、気にいらない人が弁護士になる事も多いでしょう。当たりハズレがあります。でも、余程の事がない限り、交換してもらう事も難しいです。

このように、お金がなくても弁護士を付ける事は可能であり、当たりの弁護士なら役に立ちます。どうしても無罪を主張したい!刑を軽くしたい!というならば、家族などに面会時に相談して、自分達で選んだ弁護士を雇う方が良い事も多いですが、これは最悪、後からでも可能なので、とりあえずは国選弁護士にする人がほとんどです。決して、みんなお金持ちではないんですね。そんな事よりも、安い雇い料で、一生懸命に弁護してくれる弁護士さんは素晴らしいですね。

和解・示談可能そうな事件。拘束中はどうやって話し合うの?

逮捕されるような犯罪を犯してしまったとしても、本当に悪気があってやったとは限りませんよね。ちょっと気が張っていてついやってしまった、誰かに言われて無理やりやった、正当防衛の結果に怪我をさせてしまったなどなど、罪によっては和解や示談で解決する事もあります。こんな言い方してはダメなのかもしれませんが、大した罪でなかったら早く和解や示談で解決して釈放してもらいたいですよね。どうすればいいのでしょうか?

和解や示談で解決する罪も色々でしょうけれども、まぁ主に軽い怪我をさせた時と万引きですかね。これが初犯でなく常連様だったとすれば和解も示談もないでしょうけれども、初犯であれば可能性は高いです。万引きなんて初犯で実刑判決なるのは滅多にないでしょう。多くが店に謝って和解しています。

1番良いのはご迷惑をおかけした相手に直接会って謝罪する事なのですが、拘束されている身では謝罪に伺う事もできません。まずは手紙を出すのが1番ベタな方法だと思います。レターセットや切手を買うお金がなければ難しいかもしれませんが、あるならば、すぐにでも謝罪の手紙を書きましょう。万引きなどとなればお忙しいでしょうから無理だと思いますが、面会に来てもらえるように頼んでも良いでしょう。来てもらえれば直接話す事ができます。無理なら手紙を送り続けるしかありません。

ただ、こちらから一方的に手紙を送っているだけでは意味がない事もありますよね。お返事をくれる方なら良いですが、お怒りのあまり見てもらえてない可能性だってあります。となると役に立つのが弁護士さんです。良い弁護士さんならきっと力になってくれます。逮捕されて拘束され、少しすると弁護士は全員につくので、どんどん相談しましょう。

弁護士に相手に接触してもらうようにお願いしましょう。そうすると相手の反応を聞く事もできますし、なにより話が進みます。弁護士に手紙を託すのも良いですね。そうそう、レターセットや切手を買うお金もなくて、謝罪の手紙を出す事ができなかった場合も、弁護士に力になってもらいましょう。弁護士にノートでもルーズリーフ数枚でも、なんならコピーの裏紙でもいいから差し入れしてもらうんです。そして、紙に手紙を書いて、弁護士に渡すんです。すると弁護士が相手に渡してくれるでしょう。

通常、留置所や拘置所で手紙を書くと、切手を貼って送るしかありません。手紙の内容は全てチェックされ、禁止されている内容があれば書き直しさせられたり、消されたりします。もし、消されたりしたら、伝えたい事も伝えられないかもしれませんよね。ですが、弁護士になら手紙でも切手がなくてOKですし、内容も確認されません。基本的に弁護士とのやり取りに警察官は関わりません。

このように、拘束中は手紙や面会、弁護士を通しての謝罪や話合いをして、和解や示談を目指します。相手に気持ちが伝わって、和解や示談が成立すると、釈放してもらえるようになります。万引きの初犯なら商品を返還する、商品代金を支払う、罰金というか慰謝料というか、まぁ迷惑を掛けたお詫びにお金を渡すなどで成立する事が多いです。もし、和解や示談できそうな事で、謝罪もせずに放置してしまえば、許されるどころか実刑判決になってしまう可能性だってあります。どちらにしても悪い事をしてしまったのなら謝罪の気持ちを伝えるのは大切な事ですよね。

雑居房はみんな同じ罪なの?凶悪犯と同じになる事もあるの?

留置所でも拘置所でも雑居房という数人で生活する部屋があり、ほとんどの場合がこの雑居房へ入れられる事になるのですが、数人とは言え、集団生活になるので、色々と協力しなければいけない事も多いかもしれません。となると、仲良くできるかどうかがカギになりそうですが、よくよく考えてみると、みんな逮捕されて集まった人です。逮捕される罪もピンキリです。もしかしたら凶悪犯が混ざっているかもしれませんよね。では、実際に雑居房で同じ部屋になる人はどうなのでしょうか?バラバラの罪なのか、同じ罪なのか気になりますよね。

まず、留置所では基本的に同じ部屋の人であっても、名前を教え合ったりしてはいけません。名前だけでなく、個人情報となる内容は一切話をしてはいけないという決まりがある事が多いです。もちろん、自分がなぜ逮捕されたのかなど、事件などに関しても話をする事は許されません。なので、留置所にいる間は、基本的に誰が何をしていたかは分からないままの事が多いようです。(余計に怖いですよね…。)

しかし、拘置所に行くと、看守の人も名前で呼んでくるようになる所も多く、同じ部屋のメンバー同士で個人的な話をする機会も多くなります。拘置所に行く人は裁判を待っている人なのですが、常連様も多いらしいです。なので、自分の罪がどのような判決になるのかなどを想像し合ったりしているそうなのです。つまり、他の人の罪を知る可能性も高いって事ですね。

実際に留置所・拘置所に入った事のある友人に聞いて私は結構驚きました。話したらダメという留置所でも「何で捕まったの?」と聞いていたらしく、さらに皆様も普通に回答してきたらしく…。誰も守っていない感じです。ちなみに、この友人はちょっとしたゴタゴタがあり、喧嘩になってしまった相手に軽い怪我をさせてしまった傷害罪で拘束されていたのですが(最終的に相手も悪いと和解)、この友人と同じ部屋だった人は薬物依存の人でした。

拘置所では万引き・薬物・強盗・殺人未遂罪の人と暮らしていたそうです。さすがに、無差別殺人でもしているような、これからもまだ人を殺しそうな人を雑居に入れる事はないでしょうけれども、殺人罪の人は普通に雑居房にいるみたいです。同じ罪を固めるなどではないようですね。まぁ、罪ごとに分けていては足りないのでしょう。

友人の言う話では、いろんな罪の人が一緒に生活をしていても問題はなかったそうです。逆に、問題が起こるような人はすぐに雑居房から追い出されて、監視付の独居房へ移動する事になるらしいです。ならば安心かな?とも思いますが、もし家族などが拘束される事があったとすれば、ちょっと不安ですよね。

ちなみにですが、雑居房で生活している時は、全然、犯罪者だなんて思えないくらいに良い人ばっかりなのだそうです。たまに会話の内容が恐ろしい事はあったようですが、本当の家族のように接してくれるそうです。誰もがそうとは限りませんが、私たちが心配しているようなギスギスしている感じはないようです。

「でも、機嫌が悪くなったりしたら恐そう…。」と言うと、「それはある。」との回答でした。たまたまかもしれませんが、多くの人が精神安定剤や睡眠薬を飲んでいたそうです。これがないとイライラして暴れたり、寝れなかったり…。みなさん、いろいろ抱えているのでしょうね。何もなければ犯罪もないでしょう。罪が違っていても、辿り着くところは意外と似ているのかもしれません。

拘束したしとを釈放するのと保釈するのって一体何が違うの??

逮捕されてしまったら、とりあえずは拘束されてしまいます。拘束されたら外に出る事はできなくなってしまいますが、拘束が解かれると外に出る事が可能になります。拘束を解かれる方法として“釈放”と“保釈”があります。この釈放と保釈とは何が違うのでしょうか?

逮捕と一言で言っても色々な罪があります。軽い罪でも逮捕される時はされますし、重い罪なら当然のようにされます。逮捕されたから絶対的に犯罪者とも限りません。最終的に刑務所に入れようと裁判をされたとしても、大逆転をして無罪になる事もあります。また、裁判を待たずに罪が取り消されて、拘束が解かれる事もあります。

まずは“釈放”ですが、何らかの理由により、罰を与える必要がなくなった、裁判をする必要もなくなったなどで、拘束をする理由がなくなった時に拘束を解くのが釈放です。例えば、何らかの嫌がらせや怪我をさせてしまったとして、相手に「絶対に訴える!刑務所に入れてやる!」と警察に突き出されたとします。捜査の結果、逮捕するに相応しいと判断されれば逮捕されます。そして拘束されます。

しかし、拘束されている間に、何度も相手に手紙で謝るなどしたり、家族や弁護士を通して謝罪を繰り返したりしているうちに、もしかしたら相手の気持ちは変わるかもしれません。和解できちゃうかもしれませんよね。相手が許すと言っても、そんな事では済まされない怪我をさせたりしていたらダメですが、相手が訴えを下げればOKという事も結構多いです。万引きなんか多いかもしれません。こうなれば拘束する必要もなくなって釈放されます。自由です。

他にも逮捕されたけれども起訴はされなかった場合も釈放、裁判をしたけれども罰金だけで済んだ場合や、実刑判決(刑務所行き)が決まったものの、執行猶予が付いた場合も釈放になります。この場合も自由です。ただし、執行猶予の場合は、定期的に報告をしなければいけない保護観察などもあり、完全に自由になるとは限りません。

次に保釈ですが、保釈は起訴された人のみ対象です。起訴されると裁判が行われますが、基礎から裁判までの期間というのは早くても約1か月、長ければ数か月以上かかる事があります。通常ならば、この数か月間を拘置所で生活するのですが、この期間を家で生活する許可を貰い、外に出る事が保釈です。

この保釈は誰でもOKという訳ではありません。まず、逮捕され裁判をされる罪を認めている事が前提です。認めていない場合は保釈はされません。そして、裁判に必ず出頭する事を約束します。また、裁判で有利になるようにと誰かと証言を合わせたり、証拠を隠滅するような事はしてはいけません。最後に「この人は逃げないであろう。」と裁判官が判断すれば保釈して貰える事になります。

ただし、約束したにも関わらず、裁判に来なかったり、逃げたり、証拠隠滅したり、誰かに嘘の証言をさせようとしたり、最悪は保釈中に別の事件を起こしたり、このような事になると大変です。こうならない為にも保釈をするには保釈金が必要になります。保釈金を払うのは身元引取り人です。つまり、誰かがお金を払ってでも身元を引き取ってくれない限り、保釈は認められません。

保釈にかかるお金はかなり大金です。一応、捕まった罪や収入なども考慮されますが、数百万円必要です。そんなお金を用意してまで引き取ってくれる人がいればいいですね。ちなみに、このお金はかなり大金ですが、借りる事もできます。また、きちんと保釈期間中も問題を起こす事なく過ごして裁判に行けば、保釈金は返還してもらえます。でも、問題を起こせば、お金は返ってきません。

来た人には絶対に会わないといけないの?被告人の面会と接見

留置所や拘置所に拘束されると、警察官や刑務官くらいしか話をする相手はいません。自分を捕まえた警察官と仲良くなるのも考え物でしょう。同じく拘束されている人も、同じ部屋でない限り、そうお話する機会もないでしょう。何より、知っている人と話す機会なんてないんですよね。なので、面会という制度はとっても楽しみな事でもあります。誰でもいいので、知っている人、気楽に話す事が出来る人と話せるという事は、私たちが思っている以上に嬉しいことなのです。

ですが、誰でも会いたい・話したいわけではありません。面会なんて、こちらからお願いする術はない事も多いんですよね。言い方は悪いですが、面会に行こうと思った人が勝手に来るパターンが多いです。逮捕してきた警察も、必要最低限の人にしか連絡しない事もあれば、希望する人に連絡をしてくれる人もいたり、連絡して欲しくもない人に勝手に連絡していたりと様々なようです。

また連絡を貰った人が別の人に伝えて広まるなんて事もありますよね。実際に拘束された友人の話では、「どうしてこの人が来るの?」と驚くような人も面会に来たとか。普段、関わりもないような人も多く、中には貶しに来たり、興味本位で面会に来たりする人もいるようです。例え家族であったとしても、どうしても会いたいくない兄弟もいるかもしれません。もしかしたら逮捕された原因が親だという事もあります。恨んでいる事もあるかもしれません。

この人だけは会いたくなかった…、今は誰とも会いたい気分じゃないなど、会いたくない理由も色々あると思います。まず、面会に誰かが来ると、看守の人が「○○さんが来たよ。」と教えてくれます。この時点で誰が来たのかが分かるんですね。もし、名前を聞いて会いたくないと思ったのなら、断る事も可能なのです!

ただ、せっかく来てくれたんですし、余程の理由がない限りは対応しておいた方がいいかもしれませんね。また、自分が面会に行く立場で断わられてしまった場合は、あまり恨んだりしないで、様子を見て、時間をあけてからまた面会に行ってあげるといいと思います。特に留置所の間は取り調べで疲れていたり、逮捕された事で精神的にいっぱいいっぱいになっている事も多いです。落ち着いてからの方がゆっくり話しやすいと思いますよ。

面会に来るのは家族や知り合いだけではありません。逮捕されると必ず弁護士が付きます。この弁護士が面会にやってきます。弁護士の面会は接見と呼ばれる事が多いです。元々、接見というのは面会という意味なので、弁護士に関わらず全てが接見なのですが、分かりやすくするように、面会と接見で分けている事が多いです。

弁護士の接見も断る事は可能です。ですが、弁護士は唯一の味方である事も多いです。他にも依頼者がいる中、会いに来てくれています。なんとなくですが、断らない方が良いかと思います。というより、普通は断れないかと。余程、ダメな弁護士なら別ですけどね。弁護士は警察の取り調べの対応の悪さの相談などにも乗ってくれるので、事件の事だけでなく、いろいろ相談してみても良いでしょう。

もし逮捕されるような事があったら、自分から面会に来てほしい人を呼ぶ事は出来にくいですが、面会に来た人を断る事は可能だという事。もし、面会に行く機会があれば、断られてしまう可能性もあるという事を理解しておきましょう。時間をあける事も大切な事もあります。ちなみに、取り調べ中でも面会がくれば取り調べを中断する事ができます。

留置所や拘置所で拘束された!!やっぱり会社はクビなの?

逮捕されるような事をもししてしまったとすれば、しばらくは拘束される可能性もあるでしょう。裁判に問われるような罪だと判断されれば拘置所へ移り、数か月以上も帰れない可能性もあります。裁判にはならなかったとしても約20日間の留置所生活、取り調べの結果で逮捕はしないという結果になったとしても最大で72時間は拘束される可能性があります。数時間の拘束で釈放されれば良いですが、日をまたぐ拘束はお仕事をしている人には厳しいですよね。特に一家の大黒柱の方は仕事を失うかもしれないと不安になるでしょう。

例えば、万引きをしていないのに万引きと間違われたとします。監視カメラも悲しい事に取ったように見える事もあります。確実に無罪だとしても、無罪を立証するものがなく逮捕されてしまいました。たかが万引きだけども、犯罪でもある万引きです。万引きに関してはお店の対応次第で大きく変わってきます。「初犯だしまぁいいだろう。」と代金を払えば許してくれるパターンもあれば、「どうせまたやるだろう!」と裁判に持ち越すパターンも。お店の対応が全てです。お店の対応によってはすぐに帰れる可能性もあるし、数か月帰れない事もあるんです。万引きに限らず、同じ事件でも拘束期間は様々です。

どちらにしても、同行された時点で仕事に行く時間なら仕事に穴をあける事になります。逮捕されて拘束が確実になった時点で最低でも数日~20日間くらいは帰れなくなります。大穴をあけてしまう場合もあるでしょう。裁判になれば数か月、下手すれば1年以上も穴をあける事になるかもしれないのです。

さて、勤めている会社はクビになってしまうのでしょうか?それは、「会社による!」、これが答えです。会社の規則によります。なので、クビになる可能性がゼロではありません。ただ、私は逮捕された時点でクビにしてしまう会社は本当に最低だと思いますけどね。だって、逮捕しただけでは本当に有罪なのかどうかも分からないです。友人も過去に怪我した人を助けたのに、その場にいたという理由だけで傷害罪で捕まった事があります。警察なんてそんなもんなんです。勝手に決めつけるんです。(場合もあるという事で、全てではありません。)逮捕してから調べて分かる事の方が多いんですよ。裁判ですら無罪の人を有罪にして刑務所に入れてしまうミスを何度も犯しているくらいです。

逮捕された時点、起訴された時点では、まだ“犯人”ではないんです。裁判が終わって、執行猶予を含む実刑判決が下されて、その時が初めて犯人になります。それまでは被疑者です。疑いがある者なだけです。全くの無罪であり、誰かにハメられたなどの人を、事情も聞かずにクビにした会社の方が問題になるでしょうね。多くのまともな会社は判決が出るまでは保留にするかと思います。

判決によって、会社は判断を下すでしょう。まず、何の猶予もない実刑(刑務所行き)判決ならばクビは仕方ないでしょう。一般的に刑事事件を犯してしまった人は解雇するという規則が多いです。罰金で済んだ、執行猶予が付いたなどがあれば、どんな罪で裁判をされていたのかなどにもよって会社の判断は変わってくるかと思います。

ただし、どんな理由があったとしても事件を犯すような事をした場合、犯したと間違われるような行為をした場合であっても解雇するという規則があるのならば、逮捕された時点でクビになってしまうかもしれません。1度、自分の会社の規則を見直していた方が良いかもしれませんね。

連絡したい!!電話やメールって可能なの?連絡手段は何なの?

自分が逮捕された時、家族は知らない事もありますよね。家に帰らない自分を心配しているかもしれないです。どんなに大切な会議があっても、接待があっても、会社だって逮捕された事は知らないので、会社に来ない事を心配するかもしれない。不審に思って下手すればクビになるかもしれない。せめて、連絡する事ができれば…。基本的に逮捕されれば、すぐに自分は関係ないという無罪の証拠を出さない限り、釈放される事はなく拘束されてしまいます。この時、連絡はとれるのでしょうか?

拘束されるという事は、外の世界と一切遮断されるという事でもあります。外に出る事は釈放されない限り絶対に不可能です。逮捕されて留置所に行ったり、拘置所に行った時には、所持品は預ける事になります。もちろん、携帯電話やスマホも預けます。逮捕前に取り調べがあったとしても、携帯電話の電源は切るように言われるでしょう。つまり、警察に同行された時点で、電話とメールはできなくなってしまいます。

この時、警察の人に「○○に会いたい。」と伝えたところで、会わせてもらう事はできません。逆に何らかによって逮捕されたと知った家族が会いたいと望んでも会えません。例えば、AさんはBさんに刃物で刺されました。思いのほか軽傷で命に別状はありません。ですがBさんは傷害or殺人未遂で逮捕される事になります。AさんがBさんを訴える気がなくても逮捕されるでしょう。逮捕されたBさんはAさんの容体も気になるし、謝りたい想いから連絡を望むが拒否されます。Aさんは大した怪我でもなかったので許してあげたいと思っていてBさんに会いたいと望んでも拒否されます。

ならば、「せめて電話をしたい。」とお願いしたとしましょう。もちろん無理です。Aさんが警察署に連絡して電話を繋いでもらうようにお願いしてもダメです。つまり、逮捕された時点で、誰が何を望んでも、会う事も連絡を取る事も許されません。警察官を間に挟んでの連絡も難しいです。ただ、家族や職場には警察から後ほど連絡をしてもらえます。きっと、逮捕状が出て拘束すると決まった時か、仕事なら出勤する時間よりは前に連絡してもらえると思います。逮捕された事を隠す事はできません。

拘束された状態で誰かに連絡を取る手段は手紙です。留置所でも拘置所でも手紙を書く事は許されます。ただし、レターセットを買うお金と、切手を買うお金がなければ手紙を出す事もできません。このような時は、家族なり誰かが面会に来てくれるのを待つしかありません。面会に来てくれた人に現金の差し入れをお願いするか、伝言を頼むかになるでしょう。どちらにしても住所が分からなければ意味がないですね…。

拘束されて少しすると、逮捕された人に弁護士が付きます。弁護士は決まった時点で必ず接見(面会)に来てくれます。国選弁護士の場合、どこまで親身に動いてくれるかは分かりませんが、良い弁護士に当たれば、お願いや伝言を快く受けてくれる事もあります。なので、弁護士を通じて連絡を取るのもアリでしょう。

いつでも誰とでも確実に連絡を取れるわけではありませんが、絶対に不可能でもありません。できるだけ可能な人には面会に来てもらうようにお願いした方が良いでしょう。家族や知り合いなどが拘束された場合は、嫌がらないで、1度は面会に行ってあげるようにしてあげてください。この時点では無罪の可能性もありますので、あまり避けないであげてくださいね。

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