Month1月 2014

部屋やトイレの掃除は?服は洗濯できるの?布団は干せる?

ほとんど閉じ込められっぱなしの部屋の中。一体、誰が掃除するのでしょうか?服は毎日着替えられるのでしょうか?洗濯はどうしてるのでしょうか?布団は干せるの?などなど、掃除・洗濯関係の疑問もありますよね。特に女性は気になる項目ではないでしょうか?留置所や拘置所ではどこまでできるのでしょうか?

まずは部屋の掃除です。もちろん、自分で掃除します。留置所では週に2回程度、掃除の時間が与えられるようです。掃除機の貸し出しや壁の拭き掃除を行います。拘置所は毎日、ササッと手分けして掃き掃除などするようです。拘束所によって違うかもしれませんが、週に数回~毎日、雑居房なら手分けして、独居房なら1人で掃除を行います。各部屋の中にトイレは設置されているので、トイレ掃除も同時に行います。自分達以外が掃除をするのは、誰もいなくなった部屋くらではないでしょうか。誰かが部屋を使っている限り、使っている人が掃除をします。

次に洗濯ですが、洗濯は留置所も拘置所も週に2回程度行います。留置所ではお風呂の時以外に着替える事は基本ありません。お風呂時に着替えた物をそのまま洗濯に出すパターンが多いようです。拘置所では着替えは自由な事が多く、週に2回の洗濯の日に洗濯を希望する衣類を洗濯ネットなどに入れて看守に渡します。

留置所・拘置所ともに、洗濯を行うのは自分ではなく看守の方などです。自分の分だけを分けてなどではなく、洗えるだけ一気に洗って、一気に乾燥機で乾かして、自分のところへ戻ってきます。乾燥機で乾燥させるので、縮んで欲しくない衣類は差し入れなどで入れてもらわないようにした方が良いでしょう。

最後に布団ですが、布団を敷くのも畳むのも自分で行います。畳んだ布団は所定の位置に片付けるか、部屋の隅に置いておく事が多いです。留置所での生活は、再逮捕や拘置所の空きがないなどがない限り、1か月を超える事はありません。これくらいでは干す事はないかと思われます。

拘置所で生活する期間は目安として裁判が終わるまでです。裁判がいつ始まるのか、どれくらいの期間かかるのかによって拘置所に住む期間は変わってきます。早い人なら1か月程度、長い人なら1年以上も住んでいる事もあります。さすがに1年とかになると布団を干してくれる事もあるかもしれません。またはある程度の期間で布団を交換する事もあるでしょう。ですが、基本的には布団は干さないと思っておきましょう。

留置所でも拘置所でも、シーツと枕カバーは洗濯してもらえます。シーツや枕カバーの洗濯日は、衣類の洗濯日とは別な事が多いです。洗濯する順番の日にシーツや枕カバーを看守に差し出さなければ、次の順番が回ってくるまで洗濯してもらう事はできなくなってしまいます。

掃除を自分でしなければいけないのは当然と言えば当然なのでOKとして、真夏など汗をかく日でも洗濯に制限があるのは少し厳しいですよね。寝汗で布団が湿ってしまう事もあるでしょうし、部屋によっては湿気も気になります。最低限の生活は揃っているとはいえ、快適とは言えないようですね。

何もする事がない時は、みんなどうやって時間を過ごすの?

留置所や拘置所にはカレンダーもないし、時計もありません。今日が何日なのかというのは新聞をみたり、食事のメニュー表を見たり、取り調べなどで警察官に聞いたりして把握できる事も多いようですが、時間は本当に分からないみたいですね。ご飯の時間が目安になるだけで、自由な時間があと何分あるのか分からないのが過酷なようです。夜中に目が覚めても何時か分からないので、もう1度寝るべきかの判断すらつかないんですね。さて、時間の分からない過酷な自由時間をどうやって過ごしているのでしょうか?

取り調べのない時は1日のほとんどが自由時間です。拘置所では取り調べもないので毎日のほとんどが自由時間になってしまいます。何もない自由時間の日は、面会に来てくれる人がいない限り、牢屋(部屋)の外に出る事すらできません。閉じ込められた中で、限られた持ち込み物でどう過ごせばいいのか、どうやって時間を少しでも早く過ぎるようにするのか、きっと大変ですよね。

多くの人は本を読んで過ごしているようです。基本的にどこでも本の貸し出しはしているようです。単行本のみのとこもあれば、コミックまであるとこもあります。1日単位で貸し出すとこや、1週間単位で貸し出すとこもあるようです。まぁ、ずっと暇なので1日で数冊読めてしまうそうですが…。同じ本を何度も繰り返し読む事も多いとか。

ノートやレターセットがある人は、日記を書いたり、手紙を書いたりして過ごしています。ノートも手紙もチェックされるので下手な事は書けませんが、暇つぶしには良いですね。ノートは日記だけでなくお絵かき帳にもメモにもなります。好きな絵を書いたり、読んだ漫画の絵を写してみたり、外に出たら何をしたいかをメモしてみたり、いろんな使い道があるようです。

雑居房の人は、同じ部屋の人と仲良くお話して過ごす事も多いようです。さすがにギャーギャー騒ぐと怒られますが、普通にお話するのはOKなようです。ただ、留置所ではあまり自分の情報を話すのはダメだと言われています。どんな罪で拘束されているのかや、名前を教え合うのも原則禁止です。あんまり守っていないようですが…。そうそう、拘束中は名前ではなく番号で呼ばれます。なので、名前を教え合う必要はなく、番号を教える方が都合が良いんです。

何もしないでボーっと過ごしている人も多いようです。雑居房であっても、あまり関わりたくないと考えている人も多いですしね。正直なところ、相手が何をした人か分からないので、少し怖いという意見もあります。同じ部屋とはいえ、全くの他人というか知らない人ですし、いきなり仲良くなるのも無理なのかもしれません。何もする事がない、したくてもできない、だからボーっとするしかないようです。

本当に何もする事がない、本も読み終わってしまった、何もしたくないとまでなると、もう寝てしまう人もいるようですね。基本的に就寝時間以外に寝るのは禁止ですので、ゴロゴロしているだけでも怒られる場合もあります。それでも仕方ないからゴロゴロして、怒られたら仕方なく起き上がるそうです。

本が好きな人や、同じ部屋の人と仲良くできた場合、面会に来てくれる人がいる場合はそれほど退屈ではないのかもしれませんが、本を読むのは苦手、人と関わるのも苦手、面会には誰も来ない、ゴロゴロするのが許されないとなると、かなり過酷な日々を過ごす事になりそうです。

何もする事がないんでしょ?だったらずっと寝ててもいいの?

留置所での生活は、寝る時間、洗面の時間、ご飯の時間、週に2回のお風呂の時間以外は、特別な予定や取り調べがない限り自由な時間になります。拘置所に移動すると取り調べすらなくなるので、自由な時間が増えてしまいます。自由と言ってもTVがあるわけでも、ゲーム機があるわけでもありません。制限も多く何でもできるわけではないのです。人によっては本当に何もする事がない事も。だったら寝るしかないんじゃないの?というくらい何もない事も多いです。では、ず~っと寝てても良いのでしょうか?

留置所・拘置所共に、起床の時間になると布団を畳まなければいけません。布団を敷きっぱなしにするのは、余程体調が悪くて寝ていた方が良い時のみで、基本的には絶対に布団は片付けなければいけなく、敷きっぱなしにする事はできません。なので、ずっと布団の中に入って寝て過ごすというのは不可能です。ちなみに、毎朝体温を計ったり、体調が悪いと言えば医師に診てもらったりとするようで、仮病は通用しません。

ただ、暖房のない拘置所では、自由な時間の1部はお昼寝の時間などと言って、布団を敷いて布団で暖を取る事を許してくれる場合もあるようです。ですが、これも時間が決まっているので、ずっと布団を敷きっぱなしにして過ごすのは不可能なようです。また、体調が悪くて寝た切りになる場合は、雑居房の人であっても独居房に移されるようです。

冬は留置所でも拘置所でも毛布1枚を常に所持する事は可能な事も多いようです。羽織ったり、ひざ掛けのように利用したりして防寒する為です。でも、これを着て寝る事は許して貰えない事が多いようです。厳しいところでは、ゴロゴロする事も注意してくるとか。それでもみんな、看守の目を盗んでゴロゴロしているようですね。

中にはゴロゴロしていても、なんなら寝ていても怒らないところもあるようです。ただし、毛布を顔に被るのは禁止なようです。これは夜寝る時も同じなのですが、布団にもぐってしまうのはダメで、顔は見えるようにしておかなければいけません。様々な理由があるようですが、自殺防止という意味もあるようですね。何をしていてもOKという場合も、何をしているのかが分かるようにしておかなければいけないようです。

本や新聞を寝転がって読むくらいならOKというところも多いようです。ただ、経験者の友人の話によると、ゴロゴロしているというのも、とっても辛いそうです。というのも、カーペットや畳はあるものの、それだけなので体が痛くなるのだとか。布団があっても寝すぎは体が痛くなりますからね。

留置所や拘置所によってゴロゴロ度合の制限は様々なようですが、完全にお昼寝をするというのは厳しいようですね。お昼はドタバタ周りが動き回っていたりして、落ち着いて寝れないという話もありました。特に留置所は動きが多いので気になるようです。また、雑居房の場合は同じ部屋の人に気を使って、寝るわけにもいかない事もあるようです。私たちが想像しているより難しい問題なのかもしれませんね。

洗顔・歯磨きくらいは自由なの?お風呂は毎日入れるの?

みなさんはキレイ好きですか?もしも、思い通りに水やタオルを使う事ができないとなると、どう思いますか?基本的に毎日1回はお風呂に入るでしょう。外に出る予定もない、節約、お風呂に入るのを忘れて寝てしまった、熱が出て控えたなどなど、お風呂を1日の生活から飛ばしてしまう事もあるかもしれません。それでもさすがに2・3日もすれば気持ち悪くなってきますよね。入りたいと思ったらすぐに入るでしょう。

洗顔や歯磨きはどうしていますか?水だけで済ませる人、洗顔フォームや歯磨き粉を欠かさず利用する人、朝起きた時だけ洗う人、お風呂で洗う人、毎食後磨く人、1日1回ずつに人もいれば、数回の人もいるでしょう。特に決まってなく個人差があるものですが、これも洗いたい、磨きたいと思えばすぐにできることですよね。では、留置所や拘置所ではできるのでしょうか?

さすがにこれは自由でしょ?って思いませんでしたか?そんな甘くありません。自由ではないんです。かなり制限されてしまい、キレイにする為の行為も雑になり、ゆっくりする場であるお風呂も急かされる、なんとも落ち着きのない状態が現実なようです。

まずはお風呂。週に2回が基本なようです。特に動き回る事もない生活ではありますが、拘置所になるとクーラーがない事も多いみたいですし、夏は汗も凄いと思います。どんなに汗をかいても、ベタベタしてても、頭が痒くても、週に2回です。また、体を拭くなんて事もできません。拘置所ではタオルの持ち込みが可能な事もあり、体を拭く事は可能かもしれませんが、水しかありません。

拘束されている人にとって、お風呂に入れる日はとっても楽しみでもあるようです。湯船にもお湯が張っていて浸かる事も可能です。ただし、服を脱ぎ始めてからお風呂に入って服を着るまで、場所にもよりますが10分~15分で終わらせなければいけません。週に2回しかお風呂に入れないとなると、私なら2・3回シャンプーしたいし、ゆっくり湯船に浸かりたいものですが、とてもそんな余裕はなさそうですね。とにかくマッハで洗えるだけ洗うという感じですよね…。拘置所になると多少時間が長くなる場合もあるようです。ちなみに最後の人が風呂掃除らしいです。

次に洗顔と歯磨きですが、こちらも自由という訳ではありません。留置所の場合、洗顔タイムと歯磨きタイムは同じ時間に行われます。留置所には各部屋に水道はなく(トイレの手洗いしかない)、洗顔などを行うには牢屋の外にでなければいけません。順番に見張られながら洗顔や歯磨きをします。水道の前に入れる時間は、これも場所によると思うのですが、1分だけというのが多いようです。1分で洗顔をするか、歯を磨くか、マッハで両方するかは自由です。朝と夜の2回、時間が与えられます。

拘置所では部屋の中に水道があり、歯ブラシや歯磨き粉、洗顔フォームを持ち込む事ができるので、自由に洗顔したり歯を磨いたりする事ができるようです。となると、拘置所の方がいいですよね。1分じゃ歯もまともに磨けないのでは?と疑問にも感じます。

ちなみに、女性の場合、化粧水などもしたいですよね?この1分の中であれば可能なところもあるようです。コンタクトレンズもOKという留置所ではこの1分でコンタクトのケアもしなければいけないとか…。もう無駄にアレコレしたいとか贅沢言ってる場合ではないですね…。最後に、お風呂にも窓がついていて、覗かれているらしいです。まったく落ち着かないですよね。

タバコは?お酒は?雑誌は?留置所・拘置所での嗜好品

私たちが普通に生活をしていると、気が付かない間に、特に生活に必要ではないであろう物を取得している事があります。普通に生活する上で無くても生きていける、場合によっては無い方がいいのに1度使うとハマってしまうものなどなど。世の中の誰もが持っていないもの、1部の人だけが独自に楽しんでいるものですよね。このような物を嗜好品と言います。

どこからが嗜好品というラインになるのか微妙なところではありますが、代表的な嗜好品はやはりタバコとお酒ではないでしょうか?あとは雑誌や漫画ですよね。CDなども嗜好品になるのかな?このようなものに囲まれて生活をしていた人が、ある日、拘束されたのをきっかけに全てを止めなくてはいけなくなるなんて厳しいですよね。特にタバコとお酒は嗜好性が高いので、なかなか止めれないものです。留置所や拘置所では、このような嗜好品はどうなるのでしょうか?

まず、アルコール類は完全にNGです。拘束された状態でアルコールを許してしまうと、えらいことになりそうですものね。度数・量に限らず、全面的に禁止です。差し入れも出来ません。たまに奈良漬がでるところもあるらしく、アルコール好きな人は楽しみなようですね。

次にタバコですが、現在は完全にタバコもNGになってしまったようです。昔はタバコの制限はなかったみたいですね。それが取り調べ中にも吸えなくなったり、1日の本数が限定されたりと減り続けてきたようです。少し前までは1日2本まで、運動の時間に吸う事ができていたようです。差し入れは厳禁です。

雑誌や漫画に関しては、だいぶ甘くなってきているようです。とは言え、全ページチェックさて、不適切だと判断されたページは切り取られてしまいます。大事にしている漫画や雑誌の差し入れはしてもらわない方が良いかもしれません。容赦なく切り取られてしまうので…。

完全なアダルトやギャンブル系の雑誌はNGになるでしょう。昔は少しでもアダルトな部分は切り取られていたようですが、最近は少し甘めの判断だとか。どこまで制限するかはその拘束所によって違います。中で自分で買える雑誌に多いのは週刊誌だとか。差し入れも週刊誌ならOK率も高くなるのではないかと思います。漫画は余程でない限り、制限はないように思えます。

音楽を聴く機械やTVもないので、CDやDVDなどは全く意味がありません。もちろん禁止です。ただ、拘置所になるとジャケット写真目的で持ち込む事は可能な場合も多いようです。いつでも、好きなものを…という訳にはいきませんが、時間を決めて優先やCD・ラジオを流している拘束所も多いようです。年末には紅白も聴けるみたいですよ。

という事で、ほとんどの嗜好品はNGになっているようです。どんなに軽い罪であっても、例え「無罪確実なのでは?」という内容であっても、どんなにお金を持っていてもNGな物はNGです。フリーの時間には本や漫画の貸し出しをしているところも多く、雑誌や漫画に関しては差し入れも甘めな対応なのかもしれませんね。

タバコやお酒を毎日楽しんでいる人からすれば、慣れるまではとっても大変かもしれません。実際に拘束された友人は我慢できたそうですが、釈放と同時に一気にタバコを吸ったそうです。また、タバコやお酒の我慢にストレスを感じ、常にイライラしている人も多かったと言います。止めようと思っても止めれないものなので、この点は止めれていいじゃないかと思ったけど、そうでもないようですね。普段からあまり贅沢しないようにしておいた方が良いかもしれませんね。

ご飯は食べれるの?おいしいの?留置所・拘置所での食事

留置所や拘置所で拘束される事になると、その家族の人は「ちゃんと食べてるんだろうか?」という事を心配すると思います。面会に行っても面会室でのたった15分程度の会話。事件の話や留置所・拘置所での生活の話は原則として禁止されています。まぁ「ご飯食べてる?」「うん、食べてるよ。」くらいの会話はOKですが、詳しく話す事はできないかと思います。

まず、食事に関して心配する事はありません。どうしても心配ならばお金を差し入れしてあげましょう。留置所ならお弁当などを買う事ができます。拘置所でもパンなど買う事ができます。自分で選らんで買って食べれるので、どうしても心配なら買えるようにしてあげれば良いだけだと思います。

全くお金を持っていなかったとしても、食事に心配はありません。キチンと3食、食事がでます。特に留置所では食べ残しはないかなどのチェックもしているところが多いです。ちゃんと食べているかどうかを見てくれます。食べたい気分じゃない時、「ご飯はいらない。」と言っても、「少しでも食べて。」とご飯を渡すくらいなのだそうです。食べさせていないなんて事はあり得ないと思います。

でも、量は少なく足りないのではないか、おいしくなくて食べれないのではないか。そんな心配もありますよね。「豚箱の飯は食えるもんじゃない。」と私も聞いた事があります。そこで、実際に留置所や拘置所で生活をした事がある人に聞いてみました。食事に感じても場所によって大きく差がある事もあるようですが(○県は豪華、○県はおいしいなど噂があるらしい)、この方が言うには全く問題ないのだそうです。

まずは量ですが、女性にはかなり多いらしいです。満腹になるらしいです。男性でも充分な量だとか。おかわりはできませんが、物足りなさも感じないそうです。お金を持っている人はお菓子やパンも食べているので、多すぎるという意見もあるようですね。留置所よりも拘置所の方がメニューも豊富で量も多いようです。

続いて味ですが、普通においしいそうです。そうそう、こういうところのご飯って麦飯って聞いた事ありませんか?この方の拘束された場所では、留置所は完全な白米だったそうです。拘置所は麦飯ではありましたが、白米も多く、麦飯が絶対にダメだという人以外は気にならない程度なのだそうです。

おかずの味もしっかりしていて、不味いものは1つもなかったとか。「例えるならどんな味?」と少し難しい質問をしてみたのですが、お店の味というよりは家庭的な味というか、お店には適わないけど、それなりに美味しいお母さんの味くらいのレベルなのだそうです。本当においしいメニューは次にいつでるのかが楽しみな程おいしかったようです。

しいて言えば、熱々ではないという事が気になる点だとか。例えば毎朝、必ずお味噌汁が出るそうなのですが、熱々な時もあれば冷たい時もあったそうです。そんなに贅沢は言えないのですが、やっぱり熱い方がおいしかったと。特に、この方が拘束されていたのは冬だったので、熱々のおかずはとても嬉しいものだったそうです。

拘置所に関しては、まるで学校の給食の様なメニューだったとか。留置所でも唐揚げや魚のフライ・煮物など、おかずらしいものが多いそうです。また、クリスマスにはケーキ、場所によってはチキンも出るそうで、お正月にはお節も配られるそうです。こりゃあ、一人暮らしの淋しいご老人は罪を犯してでも…と考えてしまいそうですね。でも、タダ飯なんですよね。誰がお金を出しているのでしょう?そう思えば食事の為だけに罪を犯すのは間違いだと気が付きますよね。

独居房と雑居房って何?どうやって振り分けられるの?選べるの?

留置所にも拘置所にも2種類の部屋があります。独居房と雑居房です。何が違うのかと言いますと、簡単に説明すると、病院に例えて、独居房は個室、雑居房は大部屋になります。1人か数人かという違いですね。THE牢屋という部屋は少なくなっているようですが、出る事のできない、閉じ込められた状態で、1人で過ごすのか数人で過ごすのかというのは、結構重要な事なのかもしれません。

普段から人と絡むのが苦手、1人がいい、あんまり人に関わりたくないような事件を犯してしまったなどと、独居房を希望したい人もいるでしょう。1人ぼっちなんて淋しい、話し相手が欲しいと、雑居房を希望したい人もいるでしょう。部屋は選ぶ事ができるのでしょうか?どうやって決めているのでしょうか?

一応、希望を言う事はできるようです。でも、実際に希望に耳を傾けてくれる事は少ないようです。というのも、病院と同じように独居房はそれほど数が多くありません。雑居房を希望していたとしても、この人は独居房でしかダメだと思うような人は独居に行かなくてはいけません。ただ、単に1人になりたいという人の意見を受け入れすぎていては、独居しか無理な人は入る場所がなくなってしまいます。

基本的には、その人の性格や人間性、場合によっては犯した罪などによって、勝手に振り分けれ、それに従うしかありません。例えば、集団生活に向いていない人。一緒の部屋で過ごす人とは協力し合わないといけない事もあります。仲良くとはいいませんが、それなりに助け合っていかなければいけません。自分勝手な言動を起こす人は集団生活には向いていません。何をするか分からない人ほど独居房に行く可能性が高くなります。無差別殺人をした人が反省の様子がなければ雑居房にすると怖いでしょ?いろいろ考えて決められるようです。

独居房は1人で気楽に生活できるようなイメージがあるかもしれませんが、常に見張りがいると思ってください。雑居房でも見張られていると言えば見張られているのですが、独居房=問題がある人という場合が多い為、常に看守が見張っていたり、監視カメラが付いて監視されている事が多いようです。ちなみに雑居房には監視カメラはない事の方が多いです。監視カメラを付けている理由は、何をするか分からないからです。分かりやすく言うと、自殺防止です。独居房で自殺してしまう人は多いようです。

独居房は監視されているものの、誰かと協力するなど気を使う必要はありません。仲良くする必要もありません。一見、とても楽に見えます。ただ、外に出ることもできない小さな空間です。本やノートなどがあれば1人でも快適に暮らせる人もいるかもしれませんが、場合によっては何も持っていない事もあるでしょう。凄い孤独感に襲われるそうです。

雑居房でイジメにあった、人と一緒の生活が過酷だったなどでない限り、独居房での生活は精神的にかなり過酷なものになってしまうようです。事件を犯してしまった反省やショックよりも、この孤独で過酷な生活に疲れて自殺してしまう人の方が多いとも言います。実際に死んだ後に話を聞けるわけでもないので、推測にはなりますが、多くの独居房に入れられた人は、早く雑居房に移して欲しいと願うようです。

もし、拘束されるような事があったとすれば、多少の事は我慢して、助け合って生活する雑居房に入れて貰える方が良いんでしょうね。もし、今の家から出る事ができなくなって、家族も誰も帰ってこなくなったらと想像してみてください。確かに冷静ではいれなくなるでしょう。

生活に必要な物ってどうする?留置・拘置所での買い物や差し入れ

留置所でも拘置所でも、生活に最低限必要な物は自分で用意しなければいけません。逮捕された時点で家には帰れませんから、この時の持ち物にお金がないと厳しくなってしまいます。少しでもお金を持っていれば最低限のお買い物は可能でしょう。留置所や拘置所で必要な物を用意するには、買い物と差し入れという2つの方法があります。

もし、自分が拘束されるようになった場合は、まずは面会に来てもらいたいものです。お金を少しでも持っていたら、まずはレターセットと切手を購入して、家族に面会に来てもらえるようにお願いしましょう。そして、事件についてしっかり謝罪をしてお金の差し入れをお願いしましょう。必要な物を買ってきてもらって差し入れしてもらうのも良いですが、特に留置所は差し入れのチェックが厳しいです。歯磨き粉1つにしても何か入っているかもしれないという理由でNGになる事も多いです。最低限必要な物は買い物できるので、お金を差し入れしてもらって、自分で買う方が良いと思います。

もし、家族などが拘束されるような事をしてしまった時は、まずはお金を差し入れしてあげるようにしましょう。理由は上記と同じです。最低限の物を揃える為です。衣・食・住に関してはお金を持っていなくても大丈夫なのですが、シャンプーや歯磨き粉などは貰えません。用意できない人やお金を持っていなかった人には貸してくれますが、早く買うように言われます。貰えるのではなく、貸してくれるんです。

特に女性は生理用品が必要ですよね。さすがにシャンプーを貸した分を返せとは言わないようですが、生理用品は借りた枚数分を買った時点で返さなければいけない事も多いようです。なるべく早く購入できるようにしてあげた方がよいでしょう。シャンプーや石鹸は貸して貰えても、リンスやボディーソープは購入しないと使えないとかもあるようです。必要ない人はいいですが、貸してもらえるシャンプーも安物なのでキシキシになるので髪の長い人などは辛いでしょう。最低限は揃えれるように5千円くらいは差し入れてあげてほしいと思います。

中には毎月10万円単位で差し入れしてもらっている人もいるようです。必要最低限にそんなに必要か?と思うのですが、実は他にも購入できる物はあるんです。例えばお菓子。どんなお菓子でもというわけではないんですが、買い物リストに書かれているお菓子なら自由に購入する事ができます。留置所では水だけ、拘置所でもお茶しか支給されませんが、ジュースやコーヒーを購入する事もできます。

もっと贅沢をするならば、おいしくないという噂の食事を拒否してお弁当を買う事も可能です。弁当も場所によると思いますが、からあげ弁当とか焼肉弁当とか、いたって普通のおいしいお弁当を購入できるそうです。ここまでくれば「なんで拘束されてるか分かってるの?」と言いたくなりますが…。まぁもしかしたら無罪の可能性もまだありますからね…。捕まった理由によってはこんな贅沢をさせてあげるもの良いかもしれませんね。外にも出れないわけですし…。

他にも雑誌や漫画を購入できたり、日記を書いたり絵を書いたりして時間を潰す為にノートを買ったりできます。差し入れでも可能ですが、本系は全ページチェックされます。何か書いていたり、新聞の事件の記事などは切り取られたり、なにかと厳しいです。どの差し入れでも厳しいチェックがあるので、差し入れしにくい物はお金の方が良いみたいですね。本当に必要な物は買えます。ただ、高いようです。

警察とは関係ない場所なの?移動する意味と拘置所での生活の真実

留置所で警察からの取り調べなどを受け、起訴される事に決まると、次は裁判が待っています。とりあえず、警察の仕事としては起訴するかどうかを決める為の情報集めをするまでです。起訴してしまえば警察の仕事はなくなります。なので警察の管轄だった留置所を出て、警察の管轄外の拘置所へ移動する事になります。

拘置所でも警察官のような人がたくさんいますが、この人たちは警察官ではありません。刑務官です。なので、警察のように事件などについて追及してくる事もありませんし、どんな事件を犯したのかは逮捕状などに表示される「○○罪」という事しか知らず、細かい内容は全く知りません。

拘置所での生活の様子も、留置所とそんなに変わりません。起きる時間、寝る時間はキッチリ決まっており、お風呂や洗濯には制限があります。フリーな時間も多いです。留置所の時のように取り調べもないので、部屋の外に出る事はほとんどありません。ずっと閉じ込められている状態になります。

ですが、場所にもよるかもしれませんが、多少、制限が少なくなるとも言われています。例えば、留置所では洗顔や歯磨きは決まった時間にサッサとしなければいけませんでしたが、拘置所では部屋に水道があって自由にできるようになっていたり。部屋の中に持ち込める私物も多くなるようです。服も部屋にたくさん持ち込めるので、お風呂には入れなくても着替えはできるようになります。

留置所では決められた時間だけ本を2・3冊という事も多いですが、拘置所は差し入れの本の冊数に制限がなく、時間も制限がなく、ずっと何冊でも本を部屋に置いておけるや、レターセットやノートなども時間の制限がなく、いつでも書きたい事をかけるようになるようです。自分で購入した食べ物や飲み物も部屋に置きっぱなしにでき、いつでも飲食可能になります。

ただ、留置所では冷暖房がきいていて快適な温度で生活できる事も多いようですが、拘置所では冷暖房はなくなる事が多いようです。窓を開けれる(柵はあります)ものの暑いでしょうし、コンクリートの壁で冬も悲惨な寒さなようです。下敷きで仰いで暑さをしのぐ、服を着こんだり毛布を着て寒さをしのぐなどしか手がありません。気温さえ良ければ、拘置所の方が良いという意見が多いようですね。

雑居房ならばまるで家族のように仲良く暮らして、みんなで助け合って楽しく暮らせる場合も多いとか。本当は物品の貸し借りやお菓子を分けるのは禁止されているようなのですが、実際のところ、みんなで差し入れを分け合ったり、お金のない人にもお菓子を分けてあげたりしているようです。

留置所に比べて、同じ部屋の人との会話も怒られる事は少ないようで、そんなに騒がなければ何を話していてもOKなようです。名前で呼び合ったり、相談し合ったり、お話しながらご飯を食べたり。「家に帰ったら何する?」みたいな話をする事も多いみたいです。楽しそうに感じてしまうかもしれませんが…。

まぁ、あくまでもみんなの輪に入れた場合だけですよ。独居房なんて孤独でたまらないらしいですし、雑居房でも輪に入れなければイジメもあります。みんな楽しそうにしていても、何らかの事件を起こしてしまった心に闇を持っている人なんですよね。ストレスとかも実は多いんです。こういう場でのイジメは悲惨なものだという話もあります。それに何をしたか分からない人と仲良くなるのも怖いですよね…。

自由だけれども何もできない?制限だらけの留置所での生活の真実

余程の犯罪であったり、確信がない限り、いきなり逮捕される事はありません。まずは警察署で取り調べを受けて、逮捕するか釈放するかが決まります。ここで逮捕されると家に帰る事はできなくなってしまうので、ある施設に移動して生活する事になります。ここが留置所です。正しくは留置場ですが、留置所と言われる事の方が多いので留置所と言わせていただきますね。

留置所は警察署の敷地内にあります。交番にはありません。表からは分かりにくいですね。裏に秘かにあります。各地域に警察署はあると思いますが必ず、どこの警察署にもあるとは限らないようです。男性と女性を分けて拘束するのですが、男性用しかなかったり、女性用しかなかったり。留置所が小さくて人数をあまり入れる事ができなかったり。なのでA市の警察に逮捕されてもB市の留置所で拘束されるという事もよくある事です。

留置所での生活は、全て決められています。各留置所によってやり方や時間に誤差はあると思いますが、大きな差はないでしょう。朝7時に起床したらすぐに布団を畳ます。すぐに洗顔や歯磨きをして、朝ごはんです。その後、運動タイムがあり、しばらくフリーな時間があり、12時からお昼ご飯、またフリーな時間があって17時から晩御飯。またフリーな時間になり、20時に歯磨きをして布団を敷き、21時には消灯になります。

ご飯以外はほとんどフリーな事が分かるかと思います。このフリーの時間に警察からの取り調べを受けます。絶対に起訴すると決まっているような犯罪であっても、細かい内容を知らないといけません。他にも誰か絡んでいるのではないか?本当にこの人だけが悪いのか。最終的に留置所にいる間に起訴するか不起訴にするかを決めるのですが、起訴されると裁判を行います。

裁判になった時、何も情報がなかったら、何年間刑務所に入れるかなどの細かい事を決めれませんよね。単に殺人と聞けば「死刑だ!」って思う人もいるかもしれません。でも、正当防衛の結果で死なせてしまった場合と、何も関わりすらない人に故意に無差別殺人をした場合が同じ罰なんて変だと思いませんか?何も取り調べをしなければ、同じ罰になってしまうかもしれません。なのでしっかり取り調べをします。

フリーの時間には取り調べ以外にも、週に2回程度お風呂の時間があります。取り調べがある時でもお風呂が優先されます。お風呂の時に来ている服や下着を洗濯してもらいます。他に週に2回ほど掃除の時間もあります。たまに健康診断がある事も。お菓子を購入している人にはお菓子の時間もあります。

特に何もない日や、取り調べのない時は、フリー時間は本当にフリーになります。でも、何も持ち込めないのでフリーな時間ほど辛い時間はありません。一応、新聞や漫画の貸し出しはありますが、1度の貸し出しで2・3冊程度。丸1日の時間を潰すには不充分です。手紙を書くことを許されている人は手紙を書くことも可能ですが、1日(週の場合もある)に出せる手紙の枚数は制限されていますし、レターセットや切手を購入する費用がなければいけません。

フリーの時間は面会を受け付けている時間でもあります。誰かが面会に来てくれた場合は、取り調べ中であっても対応可能になります。ですが、たったの15分だけであり、1日の面会数には制限がある事もあり、全然時間潰しにはならないようです。何もしなくてもいい、楽だと感じるのは初めだけで、何もできないフリーな時間を過ごすのは過酷な事なのだそうです。警察の取り調べが1番時間が過ぎ、嬉しいなんて話もあるようです。

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