みなさん、TVドラマや映画で刑務所の中の様子を見た事はありませんか?受刑者の面倒を見ている人、指示を出す人を“看守”と言うのですが、TVで見る限り、この看守さんはとっても厳しですよね。偉そうというか、怖いというか…。牢屋の外に並べたり、むちゃくちゃ綺麗に並んで歩かせたり、大きな声で返事させたり。TVで見る感じでは看守と受刑者の上下関係が凄いように見えます。

さて、この看守ですが、刑務所だけでなく、留置所でにも拘置所にもいます。やっぱりTVのように厳しいのでしょうか?看守って誰がやっているのかも気になりますよね。やっぱり警察官なのでしょうか?実際に拘束された人に聞いてみました。

まず、誰が看守をしているのかですが、留置所は警察の管轄なので、看守も警察官です。と言っても、逮捕してきた警察官とは別の人です。警察にも様々な部署があり、大きく分けると外と中の仕事があります。看守は中のお仕事ですね。拘置所・刑務所になると警察の管轄ではなくなるので警察官はいません。ここでは刑務官が看守になります。刑務官は誰でも資格を取る事が可能です。資格も比較的簡単で、誰でも看守になる事ができます。

看守って大変なお仕事なんですよ。単にお世話をしているだけではありませんよね。ちょっとした万引き犯から強盗殺人犯まで、様々な人の対応をしなければいけないんです。捕まった後は大人しく過ごす人が多いですが、全ての人がそうではありません。捕まった後も、拘束されている場所でまだ事件を起こす気なの?というくらいに暴れる人だっているんです。どんな人にも、どんな場合にも、しっかり対応できないといけないんです。きっと厳しい研修とかあるんでしょうね。

つまり、厳しさがなければやっていけない仕事でもあるんです。厳しかったり、怖かったりしなかったら、反省してない人は自由になってしまうでしょう。とは言っても、みなさんがTVで見たり、想像をしているような厳しさはないようです。何かした時は別ですよ。めっちゃ怖いそうです。でも、普通に常識を持って生活していたら怖いとか厳しいと思う事もないくらいで、逆に優しいみたいですよ。

例えば点呼を取る時や、挨拶を礼儀正しくしていれば、後は適度にダラダラしていても大丈夫だとか。点呼の時に寝ていたり、ダラダラしてたら注意されるようです。点呼時は正座して返事しないといけないなど、所々は少し厳しめな決まりがあるようですが、それさえしっかりしていればOKです。

取り調べに行く時も「頑張ってね~。」と言ってくれたり、励ましてくれたりもするそうです。時間がある時には相談にのってくれたり、世間話もしてくれるそうですよ。留置所の警察官の看守であっても、何で逮捕されたかは知っていますが、詳しい内容は知りません。また、留置所内での生活と事件は関係ないです。あくまでも留置所で身を預かっているというだけなので、事件についてイジメてきたり、避けたりする事もありません。

基本的にはお風呂とかもあるので、女性の拘束者には女性の看守、男性には男性の看守です。たまに女性のところに男性の看守のお偉いさんとかが様子を見に来たりするらしいのですが、その方もとっても優しかったそうです。拘束場所は男性と女性と別れているのですが、どちらかと言えば男性の方が多少は厳しめみたいですね。場合によっては厳しい事も多いかもしれませんが、ここで生活するのが苦になるような事はないようです。